001 賢い患者に ~5つの心構えと10箇条 医者にかかる参考に~

01 賢い患者に 〜5つの心構えと10箇条 医者にかかる参考に〜


 1995(平成7)年に6診療科、150床でスタートした長野市民病院は現在、29診療科、400床となり、地域の中核病院として、がんと救急医療を中心とする高度で良質・安全な医療の提供に努めています。


 また地域に開かれた病院を目指し、医療に関する知識の普及・啓発を通して、市民の健康の保持・増進に寄与することを目標に掲げており、情報発信の一環として2005年から「市民健康読本」を5号まで発行してきました。


 今回、この内容を市民の皆さまに広く知っていただくため、週刊長野新聞紙上で「長野市民病院から 知っておきたい医療の知識」と題した連載記事を掲載していただくことになりました。


 「賢い消費者」はもとより、最近は「賢い患者になろう」という言葉もよく聞きます。「NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)」の辻本好子理事長は「賢い患者」になるために、5つの心構え=表上=を挙げています。


 病気はほかでもなく自分のものであるという「自覚」を持つこと-などです。


 さらに、より具体的な「新・医者にかかる10箇条」=表下=も提案しています。伝えたいことはメモして準備しておく、自覚症状と病歴はあなた自身が伝える大切な情報-などです。


 これらを、病院・医院・診療所を問わず、医者にかかるときの参考にしてください。


 次回から病気や症状ごとの解説を、長野市民病院の医師や技師、看護師らが担当していきます。


賢い患者になるための5つの心構え

 1、 病気は自分のものであるという「自覚」を持つこと

 2、 自分はどんな医療を受けたいかをしっかり考えること(意識化)

 3、 望んでいる医療など、自分の気持ちを言葉に置き換えること(言語化)

 4、 対話能力を身に付けること(コミュニケーション能力)

 5、 一人で悩まず誰かに相談すること


新・医者にかかる10箇条

 1、 伝えたいことはメモして準備

 2、 対話の始まりは挨拶から

 3、 よりよい関係づくりはあなたにも責任が

 4、 自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報

 5、 これからの見通しを聞きましょう

 6、 その後の変化も伝える努力を

 7、 大事なことはメモをとって確認も

 8、 納得できないときは何度でも質問を

 9、 医療にも不確実なことや限界がある

 10、治療方法を決めるのはあなたです


竹前 紀樹(病院長=脳神経外科。専門は脳腫瘍、脳血管障害、頭痛、三叉神経痛、顔面痙攣、救急医学他)


(2011年7月2日号掲載)

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知っておきたい医療の知識