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22 高社山 〜展望楽しみ"紅葉谷"を下る〜

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 善光寺平の北端に秀麗な姿を見せる高社山(1352メートル)。地元の中野市などでは「たかやしろ」と呼び、「高井富士」とも称される。10年ほど前に一度登ったことがあるが、「文化の日」に再訪した。


 メンバーは山仲間のT氏、S君と私の他に、今夏富士山に登って山ガールデビューを果たしたT氏の職場のSさんが加わった。


 8時に長野市を車で出発。途中、中野市内のスーパーで食材を仕入れ、登山口の谷厳寺(こくごんじ)へ。手前の高社神社脇に車を置き、9時過ぎに変化に富んだ赤岩コースを登り始める。


 歩き始めて程なく、墓地を抜けて谷厳寺の裏手に回ったところで驚いた。高さ4、5メートルもある金ピカの巨大な仏像が点々と何体も鎮座している。


 樹林の中の登山道脇には、ほぼ一定間隔で不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、薬師如来、観音菩薩、勢至菩薩、大日如来といった石碑が置かれ、道しるべにもなっている。ここも修験の山なのだ。


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 間もなく「天狗の飛び石」という大きな岩が現れた。周囲の紅葉に目を奪われる。イワカガミの群生地を過ぎ、急坂を登りきると、明るい広場に抜け出した。


 「胴結場」と呼ばれる休憩場所で、山ノ内町や中野市を望む南側の眺めがいい。ここからしばらくは、やせ尾根の快適な稜線歩きが続く。最初のピークにある八幡神の石祠(せきし)からアップダウンを繰り返していると、今度は大きな岩屋(岩窟)に出くわす。中に祭られているのは高社神社の奥社だ。その先に鎖場の急斜面があり、ブナ林の中のジグザグ道を詰めたところで西峰に達した。


 ここには御嶽神社の大きな石祠が置かれている。この石は麓から担ぎ上げたというから驚く。主峰の東峰はもう目の前だ。


 スタートから3時間余。途中、息が上がって何度もペースが落ちたSさんも頑張って登りきった。東峰には以前、木製の高いやぐらがあったが、広々とした木製のテラスに変わっていた。近在の山が全て見渡せる展望を楽しんだ後、テラスで昼食。この日は焼き肉をし、ビールで乾杯!


 帰路は天狗岩に立ち寄り、胴結場から別の下山路へ。谷に沿って下るこの道の木々は、ほとんどが赤や黄色に染まったカエデ類。1週間前ならもっと見事だったであろう"紅葉谷"の中を快調に駆け下った。

(2011年11月19日号掲載)

 
中高年の週末山ある記