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00 〜古希記念し25日間で 三輪田町の野崎さん〜

 信州の四季の花を撮影する写真愛好者のサークル「長野撮花倶楽部」会長で、「(株)長野カラー現像所」会長の野崎公夫さん(70)=三輪田町=が、古希の記念に7月25日から8月18日の25日間で北アルプスの全山単独縦走を果たしました。


 登頂した山は、初日の燕岳から常念岳、蝶ケ岳、穂高連峰、槍ケ岳、三俣蓮華岳、薬師岳、立山連峰、剣岳、針ノ木岳、鹿島槍ケ岳、白馬岳、最後の朝日岳まで約40座。最終日に親不知の日本海にたどり着きました。


 野崎さんは明治大学在学中に社会人山岳会に入り、以降約半世紀の間、山に親しんできました。


 65歳までに家業を長男に譲り、数年前から古希記念の山行を計画。善光寺・往生寺・城山公園などへの1時間の早朝ウオーキングで体力を増強。2カ月に1回、自宅から飯縄山(1917メートル)まで往復10数時間の山行を重ね、自身の体調を把握してきました。


 今回の登山計画を作るにあたり、野崎さんはそれなりの経験と自信を持っているつもりでしたが、家族や周囲の理解を得るために、次の3点を約束しました。


 (1)万一の時の捜索と救出のため、レスキュー保険に加入する。山岳遭難救助の原則は、警察へのヘリ救助要請(無料)ですが、場合によっては民間ヘリに依頼するケースも考えられます。ヘリコプターのチャーター料金は、1時間当たり、小型機で35万円程度。中型機だと60〜80万円前後。民間救助隊の日当は1人3〜5万円が目安といわれています。


 (2)1カ月間の旅行保険への加入。日常の生命保険のほかに、万一のことを考え、入院・通院のための短期旅行保険に加入しました。


 (3)朝夕、必ず妻に電話する。現況報告、現在地、宿泊小屋、今後の予定などを連絡するために携帯電話のソーラー充電器を携行しました。


 野崎さんは25日間、毎朝、薄暗いうちから出発。ルートの関係で下山向きのコースから登ることもたびたびあり、「毎日午後には体力が消耗し、ばててしまったが、この体験を通じ、偉大な大自然、山小屋の現状、料理、人情、トイレ事情、高山植物、山ガールとの出会いなど、山でのドラマを伝えたい」と話しています。


(2012年9月15日号掲載)

 
北アルプス全山単独縦走