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02 常念岳〜蝶ケ岳 〜穂高と涸沢を一望 小屋に女性の心配り〜

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 7月26日の午後は常念岳(2857メートル)からの展望を楽しみ、標高差400メートルを一気に下る。2つの上り下りを過ぎて樹林帯に入り、200メートルを登り詰めると蝶槍(2664メートル)だ。


 広々とした蝶ケ岳の山頂(2677メートル)を通り、蝶ケ岳ヒュッテへ入る。燕岳からのきょうのコースタイムは約10時間の予定だが、休憩を入れて12時間かかった。やはり入山2日目はつらい。


 さらに、7月中は稜線近くにも雪が残っているはずで、こんろで雪を溶かして飲料水にするつもりでいたが、常念山脈には雪がほとんどない。1リットル携帯の水も途中で切れてしまい、水切れの状態でばててしまった。


 蝶ケ岳ヒュッテから程近い「瞑想の丘」には方位盤がある。穂高連峰と涸沢(からさわ)を真正面に望む展望は、お薦めのビューポイントである。


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 北アルプスの山小屋の宿泊料金はほとんどが1泊2食付きで9000円、昼の弁当が1000円だ。今回の山行で山小屋のご飯はどこもおいしかった。こだわりの米を使っていて、中には自家栽培の米を使っている小屋さえある。


 それ以上に炊飯器の性能がよくなっている事情も大きいと思う。昔は標高が高いため沸点が低く、べちゃついたご飯だった。


 蝶ケ岳ヒュッテには、名古屋市立大学医学部の診療所が開設されており、万一のときの心強い存在だ。


 ところで、この小屋には土産品の売店があり、軽食の注文もできる。ちなみに値段を紹介すると、水(天水)1リットル150円。缶ジュース400円、ラーメン800円。おでん600円...等々。みなヘリコプターで荷上げしているので、このくらいはするか? それでも大変ありがたい。


 食事は、夕食はトンカツがメーンで、そのほかに5品くらい。ご飯とみそ汁は全山小屋でお代わり自由。朝食はさけ、卵焼き、焼きのり、漬物などが定番メニューだ。デザートの果物も付いている。


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 一昨年5月のゴールデンウイークに、雪の槍・穂高のパノラマを見たくて、徳沢園から5時間かけてこの小屋に来た時、トイレの臭いに閉口した記憶があるが、今回は全くしない。当時と同じ環境対応のバイオトイレだが、管理技術が向上したためだろうか。


 見た目で感じたことは、換気扇の大きいのが幾つも付いているのと、消臭剤が所々に置いてあることだ。小屋のオーナーは女性だそうだ。そういった点に、女性ならではの心配りがあるのだと思う。

(2012年9月29日号掲載)


=写真=右から北穂・涸沢岳・前穂の眺望


 
北アルプス全山単独縦走