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04 上高地〜西穂山荘 〜人気のツアーコース 旅館と変わらぬ小屋〜

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 7月29日は上高地の小梨平キャンプ場を7時に出発。河童橋を渡り、梓川の右岸を下流に向かって歩き、ウェストン碑の横を通って西穂高岳への登山道に入る。樹林帯の急登ではあるが、道はよく整備されている。下ってくるパーティーとよく出会うが、中高年のツアーらしきパーティーが多い。


 西穂高岳は入山口として新穂高ロープウエーを利用すれば1時間半で小屋まで行くことができる。さらに3時間で西穂高岳山頂に立つことができる。そして4時間半で上高地まで下れる。比較的短時間で楽しいコースが組め、なおかつ穂高の厳しい岩峰を望めるので、ツアーとしては穂高連峰で最も人気のあるコースとなっている。


 きのうは小梨平で風呂にも入れ、疲れもよく取れたので、きょうは快調。正午には西穂山荘に入れた。日曜日なので、山荘の前はにぎやかだ。まるでお祭り広場のようだ。森林限界ギリギリの標高2385メートルの稜線にあり、木造のガッチリした雰囲気の良い建物である。


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 この小屋は北アルプス南部では唯一、通年営業している。冬の穂高を味わいたい冬山入門者にとっては、大変ありがたい小屋である。


 西穂山荘には、普通のラーメンのほかに名物の「西穂ラーメン」がある。とんこつとしょうゆ味があり、岐阜県高山市の細麺を使った本格派だ。具だくさんの山小屋離れした味に引かれ、1時間半かけてこのラーメンを食べに来る人もいるという。


 部屋は6〜14畳の畳部屋で、比較的新しい、しっかりした造りだ。天井も高く、相部屋であること以外は普通の旅館とほとんど変わりなく、山小屋であることを忘れてしまうほどである。


 西穂山荘に限らず、比較的規模の大きな山小屋は、ほとんどが書架を充実させている。山岳雑誌や山岳図書、山岳写真集をはじめ、小説や漫画本まで幅広くそろえてある。


 一般的には、山小屋への到着は遅くとも16時までというルールがある。これは最近、夕食の献立を充実させている小屋が多く、手の込んだ料理を出す準備の都合上、遅く到着されたのでは困ることもあるからだろう。


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 そのせいか今の登山者は、ほとんどが13〜15時には山小屋に着いている。夕食は17時からなので、それまで山岳関係の本を談話室で読んでいる姿を目にする。特に雨に降られて停滞する時には、ほかにすることがないので大変ありがたい。

(2012年10月13日号掲載)


=写真=大勢の登山者でにぎわう西穂山荘


 
北アルプス全山単独縦走