記事カテゴリ:

12年9月 中秋の名月

 秋になり、空気が澄んで、夜空に浮かぶ月もきれいに見えるようになりました。あすは中秋の名月、十五夜です。


 「月月に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」という詠み人知らずの和歌があります。この歌の中には、月が8回出てくるので、旧暦8月の月、つまり十五夜のことを指しているそうです。


 今の時季は、台風や秋雨前線の影響を受けやすく、せっかくの名月が雲で見えない日が多くあります。それでも、月が隠れて見えない場合を「中秋無月」と呼び、雨が降った場合を「雨名月」「雨月」などということから、なんとか名月を味わいたいという日本人の思いが感じられます。


 曇りや雨の日が多いこの時季が十五夜の理由は、もともと十五夜が中国から伝わった風習であるからです。中国では今の時季は晴れる日が多く、お月見に適しています。日本は10月以降の方が、秋の高気圧に覆われて天気が安定してきます。そのため、日本には十五夜の風習以前から、「十三夜(旧暦9月13日)」があります。 


 あすは十五夜ですが、過去10年間の長野の晴天率は40%。今年は美しい姿を見せてくれますように。

(2012年9月29日号掲載)