033 正しい靴選び ~自分の足にフィット ひも締めをしっかり~

 「足が疲れやすい」「長く歩くと足や膝が痛くなる」といった悩みを抱える人は少なくないと思います。なぜ疲れやすかったり、痛くなったりするのでしょうか。


 その理由としては、自分の体や歩き方に問題がある場合と、それ以外に原因がある場合が考えられます。


 まず、自分の体や歩き方に原因がある場合についてです。歩くとき、体を左右に大きく振ったり、上下に揺れたりする人がいます。体を大きく動かすということは、それだけ筋肉を使い、疲労しやすいということになり、足、膝や腰のトラブルの原因になります。


 自分の体以外に原因がある場合、まずその原因は靴にあります。また外反母趾やうおのめ、たこ、足の変形など足のトラブルも靴に原因がある場合が多いのです。


ゆったりサイズは危険

 足が痛くなったとき、靴のサイズを大きいものに替える人が多いと思います。しかし、それは間違いです。


 近年はやりの幅広で大きめの靴では、靴の中で足が滑らないようにと踏ん張るため、指が曲がります。その状態で歩くと体はバランスを取ろうとして左右に揺れ、歩幅が狭まるので疲労も大きくなります。


 緩めで大きな靴は、履いた時はゆったりとした感じで良いと思うかもしれませんが、自分の足に合っていないとバランスが崩れて体がゆがみ、やがて膝や腰を痛めることになるのです。


 靴選びのポイント

 疲れや痛みがなく健康に歩き続けるためには、自分に合った靴を履くことが大切です。靴選びのポイントは次のとおりです。


 (1)サイズの合った靴を選ぶ 実際に足長(一番長い指からかかとまでの距離)を測ってもらいましょう。


 (2)かかとと土踏まずがぴったり合っている  靴の中で足を固定させるのが、かかとと土踏まずです。これが合っていないと、靴の中で足が前に滑りやすくなります。


 (3)かかとに当たる部分が柔らか過ぎず、しっかりしている かかと周りの素材がしっかりしている物は、歩いていて安定します。


 (4)中敷きが硬過ぎない 靴を前後から押してみて、親指の付け根付近(前から3分の1程度の辺り)から曲がるものが良いです。


 正しい靴とは、自分の足にフィットした靴です。まず買いたいと思った靴の前後のサイズを履いてみて、最もフィットしたものを選びましょう。また、靴を履くたびにひもをしっかり締めることも大切です。


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 ときどき自分の足裏を眺めてみてください。そして、たこやうおのめができていないか、靴が足に合っているか、確かめてみてください。

(2012年10月6日号掲載)


=写真=井上  正徳(リハビリテーション科科長補佐=理学療法士)

 
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