035 フットケア ~「第2の心臓」の足 健康に保つために~

 「足は第2の心臓」といわれるように、健康な生活を営むためには、足を健康に保つことが重要です。


 足は、左右それぞれ26個の小さな骨が複雑に組み合わさって成り立っています。その合計は52個。人を構成する206個の骨のうち、約4分の1が足に集中しています。


 足裏の面積は人の体表面積の2%。片足では1%の表面積で体重を支えていることになります。


 こうしたことから、足のケアの大切さが理解できることでしょう。


 正しい爪のケア

 足の爪が伸びる速さは、1日に約0.1ミリ。足の爪が生え変わるのには10〜18カ月(手の爪は約6カ月)かかるといわれています。


 爪が伸びていたり、巻き爪や肥厚爪(爪が厚くなった状態)など爪の変形があると、その周りの組織や隣の指、爪床(爪の下)を圧迫してしまいます。正しい爪の手入れをすることにより、圧迫を避けることができます。


 正しい爪の切り方を説明しましょう。

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 爪の角を深く切り落としてしまうと、むき出しになった皮膚が徐々に盛り上がり、後から生えてきた爪がその部分を刺激して痛みが出てしまいます。当たって痛いので、さらに爪の角を短く切り落としてしまいがちです。この繰り返しが陥入爪や巻き爪となる原因です。


 したがって、爪の角は丸く切らずに直線に切ること(スクエアカット)が正しい切り方です。ただし、爪の角が尖っている状態では靴下に引っかかったり、皮膚を傷つけるので、角を爪やすりを使って削るように仕上げます(スクエアオフ)。


 靴の選び方

 爪の変形の原因には、靴による圧迫もあります。ですから爪を圧迫しない靴を選ぶことが大切です。

 靴が合っているかどうかのポイントは次の3点です。

 (1)靴とかかとがフィットしているか

 (2)爪先を自由に動かすことができるか

 (3)靴底の減りや傾きはないか

 靴を買う際には、店内で実際に歩いてみて、かかとが上がらないか、ヒールにかかとが乗ったまま歩けるか、指先が前にぶつからず余裕があるかをチェックしましょう。

(2012年11月10日号掲載)


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看護部主任=フットケア外来専任看護師、日本糖尿病療養指導士

 
知っておきたい医療の知識