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13年1月 天から送られた手紙

 大寒を過ぎ、一年で最も寒い時季を迎えています。2月上旬までは寒さ、雪ともに最も厳しいころです。


 雪の降り方を表す言葉は様々あります。雨はザーザーやポツポツなど音を表しているのに対し、雪はチラチラやシンシンなど視覚で表しているものが多いように思います。そのため、心に刻みやすく、降り方によってはロマンチックに感じたりするのでしょう。


 「雪は天から送られた手紙である」。これは、世界で初めて人工的に雪の結晶を作ることに成功した中谷宇吉郎博士の言葉です。


 雪が降っている時は、全て同じ形に見えますが、実は雪の結晶は様々な形や模様をしていて、二つと同じものはありません=写真。温度や湿度によって形が変わるため、雪の結晶を調べると上空の気象状況が分かるということです。


 湿度にもよりますが、地上の気温2度くらいが、雪と雨の境目です。長野市の場合、4月上旬ころまでは最低気温が2度を下回ることがあり、雪の降る日が多くなります。  


 雪や雨は大切な水資源である一方、時として災害を招きます。自然と上手に関わりながら、新年が穏やかな年になることを願います。

(2013年1月26日号掲載)


(写真提供:富山市科学文化センター)