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13年2月 春を呼ぶひな祭り

 いま、我が家にはおひなさまが飾られています。昨年生まれた娘のために、両親が買ってくれたものです。鮮やかな着物のおひなさまやお内裏さま、桃の花などで、ひとときだけ部屋の中が明るくなっています。


 あすは3月3日、ひな祭りですが、枕草子の中にも「三月三日は」という段があります。「三月三日は、麗らかにのんびりと日が照っているのがよい。桃の花が今咲き始めるのも趣がある」と表現されています。今から1000年以上も前に、清少納言は現代人と同じように春の訪れを感じていたのですね。


 確かに、日差しの力は日ごとに強くなっていて、昼間の長さは3月の1カ月間で1時間10分も伸びます。1年で最も日脚の伸びが大きく、「光の春」とされる由縁です。


 また、3月中旬以降は、最高気温が2桁になる日が多くなり、徐々に「気温の春」も感じられそうです。


 先ほどの枕草子には続きがあります。「美しく咲いた桜の枝を長く折って、大きな花瓶に挿してあるのは実に素晴らしく、その花瓶の近くに座って何か語らいをしているのは、とてもいいものだ」と結んでいます。


 今年の桜の開花は平年並みの所が多く、西日本の早い所では3月中旬ごろから咲き始めます。長野市も4月中旬には咲く見込みで、間もなく一年で最も華やかな季節が到来します。  

(2013年3月2日号掲載)