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07 〜老人福祉「憩の家」などに力〜

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 長野市の老人福祉事業の特色の第一は、地域に立脚した老人憩の家による高齢者の相互交流による心身の健康増進策。第二は生涯教育としての老人クラブや老人大学の開設・老人福祉センターの設置。第三は寝たきりなどの不自由な老人へのきめ細かな施策である。


 老人憩の家は1970(昭和45)年度に松代町東条に開設された松代老人憩の家が最初であった。この施設は市内居住の60歳以上の老人を対象にし、その互助交流・教養の向上・レクリエーションなどの場を提供し、老人の心身の健康増進のために大きな役割を担った。


 入場料は初期のころは無料。後に若干額を納入するようになったが、きわめて少額であった(現在150円)。松代の場合、開設2年後の72年度の1日平均利用者数は132人であった(定員100人)。施設の内容は、男女別の共同浴場、休憩娯楽室、事務室、トイレなどで、比較的ゆとりのある設計であった。


 長野市の老人憩の家は、81年度までに11カ所設置された。


 そのどれもが松代老人憩の家と基本的なスタイルは同じで、いずれも温泉(冷泉)ないしは、沸かし湯の設備を持つものであった。各家とも利用状況は良好で、85年度の場合の利用者数は総平均で1日80人を超えていた。


 そのほか、長野市では老人の生涯学習を中心とした社会参加への積極的な取り組みを進めている。これは老人クラブ活動などを通じて、高齢者の教養の向上、健康の増進、社会参加活動の実施など地域社会との交流を促進し、老後の生活を豊かにするための助成事業である。


 72年度から老人クラブ活動助成事業をはじめ、当初は276クラブに対して557万余円の補助金支出であったが、86年度は355クラブに1600万余円の補助金支出となり、老人クラブの活動は飛躍的に伸長した。


 78年度からは「老人大学」が開設され、市内在住の65歳以上の人を対象に芸術や趣味を中心とした講座が開かれるようになった。

(2013年4月13日号掲載)


=写真=長野運動公園で高齢者がグラウンドゴルフ