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13年3月 待ち遠しい春の花

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 福島県に「三春(みはる)」という地名があります。梅、桜、桃が同時に咲くことから、三つの春で「三春」と付いたのだそうです。


 例年、梅の開花前線が西日本から北上し、その後2カ月くらいたって桜前線が北上を始めます。


 梅前線が1日に15キロ前後で北上するのに対し、桜前線は1日に20キロ前後で進むため、東北や長野県の山沿い辺りで追い付き、両方がほぼ同じ時季に咲くようになります。梅と桜が一斉に咲く姿は美しく、長野はそこに杏も入るのですから、実にぜいたくです。


 今年は寒さの影響で梅前線の北上が遅く、一方、3月に入ってからの暖かさで桜前線のスピードが速くなっています。この春は例年に比べ、梅と桜が咲き競う姿を多く見ることができるかもしれません。


 これらの春の花を用いた言葉があります。


 「桜梅桃李(おうばいとうり)」という仏教の言葉です。桜には桜の、梅には梅の、桃には桃の、李(すもも)には李のそれぞれの良さがあり、同様に人もその人でなければ発揮できない素晴らしい個性や役割があるという意味です。


 4月から始まる新年度が、皆さまにとって自分らしく輝ける一年になりますように。

(2013年3月30日号掲載)


=写真=咲き誇る平柴のアンズ畑(2010年撮影)