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13年4月 「雪形」の美しさに感動

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 この時季、山を見ると、初めて長野に来た8年前のことを思い出します。当時、長野の気象について勉強中だった私は、同僚から「雪形」の存在を教えてもらい、信州の自然がつくる美しさに感動させられました。雪形は、雪解けの時季に山の中腹に現れる残雪模様のことで、人や動物などの形があります。


 雪形を知って以来、山を見ては雪形を探すのが楽しみになり、特に長野市から見ることができる飯縄山の「種まき爺さん」がお気に入りです=写真。本当に腰を曲げて種をまいているように見える姿は見事ですが、今年はもうすっかり解けてしまいました。


 ほかにも有名な雪形に、白馬岳の「代掻き馬」があります。地図を作る際に、「代掻き馬」から「代馬岳」としようとしたところ、誤って「白馬岳」と記したことから、白馬村の地名になったともいわれています。


 雪形は全国に300くらいあり、長野県は新潟県に次いで2番目に多いそうです。また、北アルプスだけでも30ほど存在するようです。


 雪形は昔から農作業の準備を始める目安とされてきました。気象観測が発達しても自然暦はなくならず、これからも伝え続けられればと思います。

(2013年4月27日号掲載)


=写真=2012年4月21日撮影