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13年9月 秋雲は空高くに 変わりやすい形

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 信州は「雲の博物館」と呼ばれています。山によって風が複雑に吹くため、様々な形の雲を見ることができるからです。特に今の時期は、夏雲から秋雲へと季節のバトンタッチが行われ、より多くの雲を見ることができます。

 夏は地上付近が湿っていて、雲のもとになる水蒸気が多いため、地上に近いところに雲が発生しますが、秋は地上付近の空気が乾燥しているため、空高いところに雲ができます。秋の空が高いと感じる理由の一つです。

 秋の雲には、巻雲、巻積雲、高積雲などがあります。「すじ雲」、「うろこ雲」、「ひつじ雲」といった方が分かりやすいでしょうか。すじ雲は刷毛(はけ)で掃いたような雲。ほかの2つは名前の通りで、魚のうろこや羊が群れをなしているように見えます。地上から見る雲の大きさは、うろこ雲が親指ほどなら、ひつじ雲はこぶし大くらいで、ひつじ雲のほうが一つ一つの雲が大きく、低いところに発生します。

 うろこ雲やひつじ雲からは天気を予測できます。「ひつじ雲が出ると翌日雨」「うろこ雲が出たら3日のうちに雨」ということわざがあるように、これらの雲が現れると、高い確率で雨が降ります。

 秋は上空の風が強いため、雲の形が変わりやすいですが、雲との出会いも一期一会。コロコロ変わる秋の表情を楽しんでください。

2013928日号掲載)

=写真=ひつじ雲