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13年10月 夕焼けから小焼けへ 日の入り早まる時季

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 「夕焼け小焼けで日が暮れて山のお寺の鐘が鳴る」。誰もが一度は聞いたことのある曲だと思います。童謡「夕焼小焼」。作曲者の草川信(1893~1948)は長野市県町生まれ。このため、この歌は長野市往生寺の鐘をモチーフにして作られたという説があります。

 ところで、夕焼けは日没のころに西の空が真っ赤に染まって見える現象をいいますが、小焼けとはなんでしょう。新明解国語辞典によると、「小焼けとは夕焼けがだんだん薄れること」なのだそうです。つまり、夕焼け↓小焼け↓日が暮れて↓山のお寺の鐘が鳴る(18時)、と歌のとおりになります。

 夕焼け小焼けの時間も、秋が深まるとともに、随分早くなりました。井戸に釣瓶(つるべ)を落とすとあっという間に落ちることに例え、「秋の日はつるべ落とし」といいますが、まさにそのとおり。この時季の日の入りが、一年で最も前日との差が大きく、1日に2分ほど早まるときもあります。

 秋は、夏のように水蒸気が多いわけでもなく、春のように埃(ほこり)や塵(ちり)も多くないため、夕焼けがきれいに見られる季節です。慌ただしい夕暮れ時ですが、時々は手を休めて、美しい夕焼けを眺めてみませんか。
(2013年10月26日号掲載)

=写真=長野市の往生寺の鐘