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14年4月 虫や鳥に嫌われず 黄色が多い春の花

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 春の花が咲きそろい、風景が一気に華やかになってきました。この時期は黄色の花が多いと感じませんか。タンポポ、福寿草、山吹、サンシュユ、水仙、菜の花...。思い付くだけでも、いろいろあります。

 春に黄色の花が多いのには、ちゃんと理由があります。国立科学博物館の岩科司さんによると、虫や鳥には好きな色があるのだそうです。例えば、ハチは青系の色が好きで、チョウや鳥は赤系の色を好みます。黄色は特別好まれる色ではありませんが、嫌われる色でもないようです。

 このため、まだ気温が低く、虫たちの活動が本格的でないこの時期は、黄色にすることでより好みされるのを避け、虫に花粉を運んでもらえる仕組みになっているといいます。

 長い歴史の中で、子孫を残すために効率的に進化してきたのですね。ちなみに、世界中の花で最も多いのが、黄色の花だそうです。

 これから暖かくなり、虫たちの活動が活発になってくると、黄色以外の花も多く咲くようになります。様々な色でにぎわう季節もまた楽しみです。
(2014年4月26日号掲載)

=写真=花を咲かせた福寿草(信濃町古間で)
 
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