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19 救助活動 ~炊き出しに老若男女集まる~

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 24日から、川中島、川北、川東御救(おすくい)として、炊き出しを仰せ付けられた。場所は、川中島は小松原と八幡原、川北は北高田と下高田、川東は東川田村であった。代官を指揮者に、手代を2人ずつ行かせて世話をさせた。

 この救助活動は大がかりなものであった。恩恵に浴するものは、家を流した者、家があっても深く泥の中に入っている者、蓄えてあった米を流したり水に浸されたりした者―など、老幼男女の差別なく、皆集まって頂戴した。ありがたがること、言語に絶するありさまだった。

 わしの知行地である若宮村は、善光寺で圧死者を12人出しただけで、ほかに別条はなかった。東川田村は泥入が多く地所も流されたと聞いたので、蔵元を呼び出して尋ねたところ、「御領のうちは格別のことはございませんでした」と答えた。

 藤牧村も水が入って捐(えん)地が出てきたと聞いた。尋ねたところ、これもさほどのことはないと答えた。

 安庭村はわずか20石だが、潰(かい)死失もあり、いささか手当てをほどこした。「潰6人 金2歩 半潰4人 金2朱極難渋者1人 金2朱死失3人宅(線香3包)村方13人 酒代金100疋」

 吐唄(とっと)村は6石5斗5升の知行で、これだけで一村。大荒れで、目も当てられない様子だという。「潰 2人 銀10匁 半潰9人 一〆800文。極難渋者4人へ金2分 中難渋者1人へ銀5匁 死失2人宅へ線香2包」
(2014年6月14日号掲載)
 
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