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41 スペイン巡礼 サンティアゴ大聖堂へ ~栄光の門で般若心経を奉誦~

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 4回目のスペイン・サンティアゴ巡礼であり、3つの目的があった。現地の「アストルガサンティアゴ友の会」との交流、日本から訪れる「アリの会巡礼団」を現地で案内、そして大西洋岸フィスティーラ岬での祈りのためで、5月31日に成田空港を飛び立った。

 6月2日、マドリードからバスでアストルガ市に到着。昨秋、熊野古道を案内した同友の会のファン会長たちと再会し、心尽くしの歓待を受けた。

 翌3日はアリの会巡礼団と合流のため、バスでメリーデまで移動し、巡礼宿に1泊。巡礼団は西国29番札所松尾寺(京都府舞鶴市)の松尾心空名誉住職を団長とし、日本・スペイン交流400年を記念して編成された。4日はアルースアまでの18キロを歩き、夕刻に合流。

 晴天の翌5日、白装束の巡礼団13人は般若心経を読誦し出立。帆立て貝の道しるべに導かれ、幾つかの村を通り抜け、ひたすら西へ進む。出会う巡礼者たちから「ブエン・カミーノ(良い旅を)」と励ましの言葉を受け、これに「カミーノ・デ・サンティアゴ(サンティアゴ巡礼を)」と応える。イレーネ峠を越え、ア・ルアの巡礼宿に投宿。

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 6日は朝早くから、サンティアゴ大聖堂を目指す。残り5キロのサン・マルコスに到着。昨年5月、皇太子さまはここから両国交流400年を記念してモンテ・ド・ゴソ(歓喜の丘)までの長い坂を歩かれた。我々も坂を上り、待望の丘に駆け寄る。

 緩やかに続く丘の彼方に、大聖堂の塔が天を突いている。心空団長の音頭で歓喜の叫びを三唱。12時の巡礼者歓迎のミサを受けるべく先を急ぎ、大聖堂の栄光の門に到着。般若心経を奉誦後、団長を先頭に列を整え、威容を誇る大聖堂に入場。

 この建物は、11世紀から18世紀にかけて造られ、中世からの時間と心が刻み込まれている。ゲーテは「サンティアゴへの巡礼によってヨーロッパはつくられた」と言っている。

 白装束の巡礼団は破格のもてなしを受けた。団長夫妻の貴賓席着座と、ミサ直後の主祭壇前での整列とあいさつが許されたのだ。感謝を伝える我々のあいさつに、初対面の1000人余の巡礼者から大拍手が返された。東西の巡礼者が聖地サンティアゴで出会い、喜びを共にしている。極上の法悦がここに在る。

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 巡礼団と別れた私の心は、安堵と満足でいっぱい。聖都での旅寝のため、隣のサン・マルティン・ピナリオ修道院の門をたたいた。
 次回は地の西の果てフィスティーラ岬と中世都市サラマンカのサンティアゴ騎士団貝の家を訪ねる。
(2014年9月13日号掲載)

=写真上=大聖堂の主祭壇前で写真に納まる巡礼団の一行
=写真下=サンティアゴ大聖堂(スペイン政府観光局提供)

 
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