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15年3月 標本木で桜開花発表 以前は生活の観測も

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 間もなく県内でも桜が開花し、華やかな季節が到来します。

 桜の開花発表は、長野市城山にある気象台の構内に植えられている「標本木」と呼ばれる木が基準になっています。この桜が5~6輪咲いたら「開花」。花芽が8割以上咲くと、「満開」と発表されます。

 実は、気象台では桜以外にも様々な動植物を観測しています。現在観測している植物は26種、動物は17種にも及びます。植物は開花日や満開日、発芽日、紅葉日、落葉日などを記録し、動物は初めて姿を見た日(初見日)、初めて鳴き声を聞いた日(初鳴日)を記録しています。

 1953年から70年までの17年間は、人の生活も調べていました。観測は、冬の服装、こたつ、火鉢、夏の服装、蚊帳。町の暮らしぶりから判断し、住民の2割が使い始めた日を「初日」、住民の8割が使わなくなった日を「終日」としていたそうです。

 生活様式が急激に変わり、使っている人が減ったことなどが原因で観測されなくなりましたが、人と人とのコミュニケーションなしでは調べられない観測方法に温かみを感じます。

 ちなみに、45年前の生活季節観測によると、あと1カ月ほどはこたつや火鉢が活躍するようです。
(2015年3月28日号掲載)

=写真=城山にある桜の標本木(3月22日)
 
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