
AC長野パルセイロの使命は、長野が明るく、元気よく活力のある街になるように貢献することです。そして、何よりも子どもたちが夢と希望に向かい、笑顔になってもらうために、あらゆる努力をしていきたいと思います。
鷲沢正一前市長、加藤久雄市長、市議会議長、そして市民のご厚情で今春、南長野に待望のサッカー専用スタジアムが完成しました。新スタジアムは、訪れてくれた観客の皆さん、日本サッカー協会やJリーグ、マスコミの人たちから高い評価をいただいています。美しいスタジアムを維持していかなくてはいけません。
感謝の気持ちで
トップチームは美濃部直彦監督、レディースは本田美登里監督の指揮の下、コーチ、選手は、感謝の気持ちを持って、期待に応えるべく、感動してもらえる試合を届けられるように、ひたむきに取り組んでいます。これからも、一戦一戦を大切に戦い、今季の目標でもあるトップとレディースのダブル優勝・ダブル昇格を目指していきます。
併せて、新スタジアムをいっぱいにする活動を続けていかなければなりません。そういった意味では、幼稚園、保育園児から高校生まで、各カテゴリーを対象とした普及活動が大切なことです。
昨年、U―15の新井光君が年代別日本代表に選ばれました。彼のような若い選手を輩出し、トップチームの3分の1を、長野の選手で構成できるようになれば、地域密着が加速されるでしょう。
レディースの横山久美選手が、パルセイロでは初めての日本代表として、今年3月のアルガルベ杯に出場し、得意の右足で見事なシュートを決めました。さらに研さんを積んで、日本代表にいつも名を連ねているような選手になってほしいと思います。
忘れてはいけないのが、裏で支えてくれているボランティアの皆さんです。現在、90人が登録してくれ、ホームゲームの試合運営に、大変な協力をいただいています。
いずれスタジアムが満員になる時には、150人が必要になりますので、クラブも懸命に努力しなければなりません。
もっと楽しんで
スペインリーグでは、レアル・マドリードとバルセロナの伝統の一戦が「クラシコ」と呼ばれています。このような「世紀の一戦」に迫ることができるのは、松本山雅FCとパルセイロの対決だと思っています。J1で「信州のクラシコ」が実現すれば、こんなにすごいことはないでしょう。
サッカーは、奥が深く魅力のあるスポーツで、世界中で愛されています。多くの人たちが、サッカーに関心を持ち、もっとふれて、楽しんでもらえれば―と願っています。
パルセイロは、スポンサーやサポーター、ボランティアなど、多くの関係者に支えられて走り続けます。夢や目標に向かって、組織力を強化しながら、クラブの総合力を高めていきます。必ず、皆さんに喜んでいただけるようなクラブをつくります。これからも応援をよろしくお願いします。
「私の歩み」をご愛読いただき、ありがとうございました。
(2015年5月23日号掲載)
丹羽洋介さんの項おわり
=写真=パルセイロを支えてくれるボランティアの人たちと