記事カテゴリ:

15年5月 経験に基づく予報 身近な「観天望気」

 信州も間もなく梅雨入りします。関東甲信地方の平年の梅雨入りは6月8日ころ、梅雨明けは7月21日ころで、40日ほど雨の季節が続きます。

 梅雨は一年で最も予報が難しい時期です。関東甲信地方の年間的中率は85%くらいですが、梅雨時は70%くらいまで下がる年もあります。

 天気予報がなかった時代、昔の人はさまざまな方法で天気を知ろうとしました。自然現象を観察して、経験に基づいて天気を予想することを「観天望気」と言います。

 例えば、有名なものに「夕焼けは晴れ」ということわざがあります。天気は西から東へ変わることが多いので、夕方に西の空が晴れていれば、翌日は晴れる確率が高いということになります。

 観天望気には動物も登場し、「ツバメが低く飛ぶと雨」「カエルが鳴くと雨」などがあります。

 前者は、湿度が高いと、ツバメの餌になる小さな虫の羽が重くなって高く飛べないため、虫を追い掛けるツバメも低く飛ぶという説があります。後者のカエルは、肺呼吸だけでなく、皮膚呼吸もするため、晴れた日は皮膚が乾いて呼吸しづらいのですが、空気中の湿気が多くなると、元気に活動し、鳴き出すそうです。

 観天望気を知り、空や動物の様子に注目してみると、天気の変化をより身近に感じられるのではないでしょうか。
 (2015年5月30日号掲載)
 
松元梓の四季彩々