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07 社会人1年目 ~オフは陸上競技で 国体8百メートルで入賞~

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 地元の秋田県湯沢市役所に就職したことで、クロスカントリーに一層打ち込める環境が整いました。1年目は秋田国体事務局に勤めながら、土・日曜日を中心に、平日も15時ころに業務を終えて、その後を練習に充てることができました。

 この時期のトレーニングは、冬季シーズンに向けた体力づくりの大切な期間でもあるので、地道な練習を繰り返しました。

 例えば、母校の湯沢北高校(現・湯沢翔北高校)に行って、毎日10キロを走りこんだり、後輩と一緒に練習をしたりしました。通勤時には、自宅から市役所まで6キロの道のりを歩いていました。朝、歩いていると、地元の人から「市役所まで自動車に乗っていかねえか」と、よく声を掛けられましたが、断るのが面倒くさくて、田んぼのあぜ道を走ったこともありました。

 成果確認で大会に
 ですから、シーズンオフは、湯沢北高時代から当たり前のようになっていた陸上競技部員のように、様変わりするのです。高校在学中は、百、2百メートルといった短距離走などの選手として、県大会や東北大会に出場したこともあります。

 市役所に勤めてからも、日頃のトレーニングの成果を確かめるため、陸上の大会に出場しました。秋田国体事務局員の1年目早々に、披露する機会が訪れました。10月の秋田国体から正式種目として追加される8百メートルに、選手として出場することになったのです。

 本番に先立って6月に行われた東北選手権の予選に出場しました。結果は、オープン種目だったのですが、2分41秒という大会新記録で優勝しました。翌月の県民体育大会では、2分31秒台に記録を伸ばしました。

 そして秋田国体を迎えました。地元の期待を受けながら、スキー板を脱いで初めて臨んだ国体でした。何年も陸上競技に取り組んできている猛者たちがそろう中、予選は10番目の記録で通過しました。

 決勝は、勝負を度外視して臨んだのが良かったのでしょう。6位入賞を果たしました。陸上競技とは何か―ということが分かってきた中での結果だったので、素直にうれしかったですね。

 いよいよ、社会人1年目の冬を迎えました。1月の県民体育大会では、開会式の選手宣誓を務めさせてもらいました。出場した8キロのレースは、オフシーズンのトレーニング成果もあり、2位に4分余りの差を付けて、優勝することができました。6キロも勝ちました。

ジンクスを破れず
 次は、2月の全日本選手権10キロです。高校3年時に志賀高原(山ノ内町)で行われた前回、日本一になった思い出の大会でもありました。

 一度は前走のライバルを追い越したものの、下りで抜かれてしました。ただ、生来の負けず嫌いに火が付き、9キロ付近で抜き返し、大会初の連覇ができました。閉会式では連盟杯を受けました。

 国体はその10日後、北海道小樽で行われました。「女子距離では全日本と国体を制することができない」というジンクスを破るべく挑みましたが、2位(6キロ)に甘んじ、打ち崩せませんでした。「ターンが多いコースだった。相手の滑りが上手だった」と、悔しい気持ちで振り返ったことを覚えています。
(2016年1月16日号掲載)

=写真=全日本選手権で連覇、カップなどを背に

 
千葉弘子さん