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16年6月 不安定な七夕の夜空 晴れは10年間で1度

 七夕の夜、空を見上げてもし天の川がきれいに見えたら、それは幸運なことかもしれません。

 七夕の始まりは諸説ありますが、一般的には、日本古来のお盆前の神事と中国から伝わった行事が合わさったものとされています。

 七夕には笹竹を飾ったり、願い事を書いた五色の短冊や飾りをつるしたりします。飾りにはそれぞれ意味があり、織姫のように機織りが上手になることを願う「吹き流し」や、家族の健康や長寿を願う「折り鶴」など、幾つかあります。

 ただ、7月7日といえば、梅雨のまっただ中です。長野では、過去10年間で7月7日の夜に晴れたのは、たった1度だけ。ほかの年は雨や雷雨だったり、曇り空だったりと、不安定な空模様でした。

 1カ月後の8月7日の夜はというと、過去10年のうち6度も晴れています。

 長野の七夕が月遅れの8月7日に行われているのは、天候面でも理にかなっているのかもしれません。

 ところで、先日の新聞記事で、街の照明などで夜空が明るくなる「光害」が近年進んでいて、日本では約7割の人が肉眼で天の川を見られないとの研究結果が出たことを知り、寂しく思いました。

 古くから続く風習や伝統はできる限り次の世代につなげていきたいですね。わが家でも、今年は娘と一緒に、七夕の準備をしようと思っています。
(2016年6月25日号掲載)
 
松元梓の四季彩々