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16年8月 秋の夜長に響く音色 虫の鳴き方に3種類

 「虫が苦手」という方は結構いるのではないでしょうか。その理由は見た目や手触り、動きなど、幾つかあると思います。けれども、「秋の夜長に響く虫の音」となると、途端に風情が出てきます。

 一くくりに「秋の虫」と言っても、さまざまな種類があります。有名なものではスズムシやコオロギ。ほかにも、キリギリス、マツムシ、ツユムシ、カンタン、ウマオイ、クサキリなどがあり、それぞれ特徴的な鳴き声を響かせます。

 虫は15度から30度くらいの気温の時に鳴くとされています。暑い夏の間は夜だけ鳴きますが、秋になると昼も夜も鳴き、晩秋には昼しか鳴かなくなります。

 そして、鳴くのは雄だけで、鳴き方には3種類あるといいます。

 まずは「ひとり鳴き」と呼ばれる通常の鳴き方。スズムシは「リーンリーン」。コオロギは「コロコロコロ」。

 2つ目は「口説き鳴き」で、求愛する時の鳴き方です。スズムシは「リリーリリー」、コオロギは「コロコロリー」と、優しく鳴きます。

 最後が「おどし鳴き」と呼ばれる鳴き声で、縄張り争いなどで威嚇する時に出します。スズムシは「リー」と短く鳴き、コオロギは「キリキリキリ」と鋭く鳴きます。

 これから気温が下がってくると、鳴き声はさらにゆっくりとしたテンポに変わります。秋の夜長に耳を澄ませ、虫の音に癒やされてみませんか。
(2016年8月27日号掲載)
 
松元梓の四季彩々