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16年11月 風や日差しの影響で 体感温度に大きな差

 冬の季語に「ふくら雀(すずめ)」があります。冬の寒い日に丸くなっている雀のことです。食べ過ぎて太ったわけではなく、保温効果が高い空気を羽の間に取り込み、体を膨らませることによって、寒さをしのいでいるのです。

 雀のように器用に体形を変えられない私たちは、事前に天気予報を確認する必要がありますが、予想していたよりも寒かったという経験はありませんか。それは体感温度による違いかもしれません。

 2枚の天気図を見てください。右が2015年11月28日、左が同年12月9日です。両方とも、長野の最高気温が9度台だった日の天気図です。

 右は冬型の気圧配置で、最大風速は5メートルくらいの北風でした。風は1メートル強まるごとに体感温度が1度下がると言われていますので、体感的には5度を下回っていたと思われます。

 一方、左は、移動性の高気圧に覆われて、全国的によく晴れた日です。風は弱く、穏やかな小春日和となりました。暖かな風と日差しの影響で、体感的には随分暖かくなりました。

 両方を比べてみると、同じ気温でも、風向きや風速、日差しの量などで、体感温度が10度くらい違った可能性があります。

 この冬は、前者の冬型の気圧配置となる日が多く、冬らしい寒さが予想されています。雀に負けないくらい、万全な防寒対策をして、体調管理に努めていきたいですね。
(2016年11月26日号掲載)
 
松元梓の四季彩々