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17年2月 使う時期を間違えず 趣のある用語で予報

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 新年度が近づき、周囲が慌ただしくなってきました。私が新生活で思い出すのは、大学を卒業し、気象会社に就職した時のことです。入社後の3カ月は、毎日朝から夕方まで、同期と勉強部屋で過ごしました。気象学を基礎から教わり、新聞やテレビなどで使う予報用語についても、みっちりと学びました。
 今の時期に使われる予報用語の一つに、「三寒四温」があります。もともとは中国東北部や朝鮮半島で生まれた言葉で、寒気の吹き出しに伴い「3日寒い日が続いた後、4日暖かい日が続く」という冬の気候を表しています。
 しかし、日本では、冬に気候が規則正しく変化することはあまりなく、春先にかけて徐々に暖かくなる時期に使われるようになりました。
 間違えやすい予報用語としては、「小春日和」があります。春に使う言葉だと思っている人もいるかもしれませんが、これは11月から12月初め、暖かく穏やかな晴れの日のことをいいます。
 ほかにも、立秋の後の暑さを「残暑」、立春過ぎの寒さを「余寒(よかん)」と言うのをはじめ、使う時期が明確に定められている言葉が幾つかあります。
 使わないように指導されている言葉もあります。「良い天気、悪い天気」は、人によって受け取り方が違うので使いません。「ゲリラ豪雨」はマスコミが使い始めた言葉で、気象予報士は「局地的に降る激しい雨」などと伝えるようにしています。
 時代と共に言葉の使い方は変わりますが、趣のある予報用語は積極的に使い、皆さんにも知ってもらえればいいと思います。
(2017年2月25日号掲載)

=写真=「三寒四温」で春近づく(昨年・小布施町で)

 
松元梓の四季彩々