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21 米国生活 ~学会や旅行で各地へ 家族と車で大陸横断

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 バージニア大学で研修中、ポール・グローナー先生に伴われて米国の宗教学会とアジア学会に参加しました。日本では当番大学を会場にしますが、米国では開催地の大きなホテルを貸し切って研究発表から参加者の宿泊まで賄っていました。どの学会も全米の研究者が一堂に会し、大変なにぎわいでした。

 ロサンゼルスでは、ビバリーヒルズにあるカリフォルニア大学のウイリアム・ボディフォード教授の邸宅に招かれました。先生は日本中世禅宗史の研究者で、古武道に精通する武術家でもありました。
 サンフランシスコでは、スタンフォード大学のカール・ビュールフェルト教授(道元研究者)に、大学図書館やシリコンバレーを案内していただきました。

日本と同じ気候
 同大学の卒業式で、曹洞禅に造詣が深かったアップル社の創業者スティーブ・ジョブズ氏が「ステイハングリー、ステイフーリッシュ」(向上心を忘れず愚直であれ)と学生たちに呼び掛けた言葉はあまりにも有名です。

 コネティカット州ニューヘブンでは、グローナー先生の恩師であるエール大学のスタンレー・ワインシュタイン教授のご自宅に1泊。寝室に宇佐八幡の神棚と、自ら漢字で書いた両親の位牌を祭る仏壇が置かれていて、興味深く拝見しました。

 家族で滞在したシャーロッツビルの夏は、日本と同じで雨が多く蒸し暑かったですね。庭の芝の伸びが早くて、1カ月に2度ほど息子が芝刈り機で芝を刈り、姉が熊手で刈った芝をかき集めました。

 冬は30~40センチの積雪の日もあり、一冬で4~5度は学校が休校になりました。テレビで早朝に休校の知らせがあると、子どもたちは裏庭で雪だるまやかまくらを作ってはしゃいでいました。

 バージニア州の西方からノースカロライナ州にかけてシェナンドー国立公園があります。自宅から車で1時間足らずで、四季折々の景色が楽しめ、家族でよく山に登りました。

 ワシントンDCへは自宅から車で北へ1時間余り。国会議事堂やリンカーン、ジェファソンの両記念堂、ホワイトハウス、リンカーン暗殺の現場となった劇場、アーリントン墓地にあるケネディ兄弟の墓などを訪ねました。サックラー博物館では「延命十句観音経(えんみょうじゅっくかんのんぎょう)」の原型と思われる宋代の経文のレリーフを展示していました。

 米国の学校は夏休みが2カ月余りもあるため、休暇中に全米各地へ出掛けました。ニューヨークでは高層ホテルに数日滞在し、五番街など大都会のにぎわいを味わいました。

目を開けた寝姿仏像
 またナイアガラの滝観光の帰途に立ち寄ったシカゴ博物館で、手のひらサイズの金剛仏を拝みました。涅槃像のようでしたが、目をぱっちり開けているので昼寝の姿と勝手に想像しました。胃腸が弱かったブッダは昼寝を日課にしたといいますが、目を開けた寝姿の仏像を見たのは初めてです。冬休みはフロリダへ海水浴に出掛けました。

 2年目の夏休みには約1カ月間、米大陸横断の家族旅行をしました。10人乗りのバンを子どもたちが交代で運転して、テネシー、テキサス、アリゾナ、カリフォルニア、ネバダ、コロラド、ミズーリ、ウエストバージニアなど16の州をホテルに泊まり、観光して回りました。
(聞き書き・船崎邦洋)
(2018年3月31日掲載)

写真=滞在したシャーロッツビルで。雪で遊ぶ私の家族
 
池田魯参さん