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18年5月 ~ホタルで気象を把握 観測できる自然残す

 今年はいつもの年より季節が早く進んでいると、感じませんか。長野のソメイヨシノの開花は、2002年と並び、観測史上最速を記録し、ほかの植物も軒並み、平年より早く咲き始めています。

 気象台では1953年から身近な動植物を観測しており、過去の記録と比べることで、季節の進み具合や気候の違いなど、気象の推移を把握するのに役立てています。

 長野地方気象台では26種類の植物と17種類の動物を観測しています。植物はウメやタンポポ、ソメイヨシノ、アンズ、アジサイ、イロハカエデなど。動物だとウグイスやツバメ、アブラゼミ、エンマコオロギなどが挙げられます。特に「アンズ」は全国の気象台の中で唯一、長野だけで観測されています。

 ただ、何年も出現が確認されないと、観測をやめてしまうことがあります。ここ数年、都市部を中心に観測種目から消えているのが「トノサマガエル」と「ホタル」です。

 長野では今のところ、両方とも観測が続けられていて、ホタルの平年の初見日は6月27日となっています。今の季節の進み具合から考えると、今年は少し早めに観測されるかもしれませんね。

 気象台で観測しているホタルは、日本でなじみ深い「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」の2種類です。世界には実に2千種類ものホタルがいるといわれていますが、日本のホタルのように卵から幼虫、さなぎ、そして成虫と、一生を通して光るホタルは世界的にも非常に珍しいそうです。

 これからも観測が続くよう、美しい自然を残していきたいですね。
(2018年5月26日掲載)
 
松元梓の四季彩々