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02 諸島それぞれに魅力 ~感じる温かさ

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 「マロエレレイ」(トンガ語で「こんにちは」)。日本は暑さが増しているころだと思いますが、南半球にあるこの国は日本と季節が反対です。昼間の日差しは強くて暑いものの、朝晩は冷え込む日が増えてきています。

 今回はトンガ王国について説明します。トンガは大小170余りの島々が連なり、トンガタプ諸島、ババウ諸島、ハアパイ諸島、ニウアス諸島という4諸島から成り立っています。面積は、長野市の9割足らずの720平方キロ。人口は約11万人です。各諸島によって、違う国であるかのようなそれぞれの特色があるのが魅力です。

 公用語はトンガ語と英語。現地の人は基本的にトンガ語を話します。英語も通じますが、トンガ語を話すと、とても喜ばれるので、私もトンガ語を中心に話すように心掛け、日々勉強中です。

 国民の多くはキリスト教徒。日曜日は安息日です。炊事以外の労働は禁止されており、店はほぼ閉まっており、交通機関も動いていません。そんな日曜日に何をしているのかというと、トンガ人は教会へ行きます。トゥペヌ(巻きスカート)やタオヴァラ(腰巻き)など民族衣装を着て、おしゃれをして教会に行き、説教に耳を傾け、賛美歌を歌います。

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 私も日曜日には教会へ行きます。その後は、近所の家にお邪魔して、トンガ料理をいただきます。代表的なトンガ料理は、ウムと呼ばれる蒸し料理です。芋やルーと呼ばれる葉っぱに、豚肉や鶏肉、羊肉、魚などをココナッツミルクと一緒に包み、長時間蒸した素朴な料理です。

 私が住んでいるエウア島はトンガタプ諸島に属しています。首都のあるトンガタプ島から、たった40キロしか離れていませんが、まるで別の国であるかのように、自然があふれるのんびりとした田舎の島です。

 「ファレカイ」と呼ばれる食事処(どころ)は、島内に1カ所しかありません。タクシーはなく、バスは朝夕1本ずつしか走っていません。

 日本の暮らしと比べると、「不便」という言葉がとても合っている島ですが、私はこの島が好きです。なぜなら、人の温かさを感じる瞬間がたくさんあるからです。

 道を歩いていれば、笑顔で「バイ」、日本語を知っていると「こんにちは」「さよなら」と声を掛けてくれます。時には「どこに行くのか」と聞いてくれ、車に乗せてもらうこともあります。日本の生活との違いを楽しみながら、毎日を過ごしています。

(2018年6月30日掲載)

写真上=日曜日、民族衣装を着て教会に集まったトンガの人たち

写真下=犬、ブタ、ニワトリなどさまざまな動物と共存するエウア島内