137 寒い時に快眠のこつ 布団内の温度と湿度

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 最低気温、氷点下9・5度。1月10日、長野市で久しぶりに厳しい冷え込みを体感しました。寒くなると分かっていたので、いつもより暖かくして眠ったのですが、それでも朝方は背中や足元からぞくぞくと冷えて、眠りが浅く、目覚めの悪い朝でした。

 実は、昨年は1月下旬に氷点下11度を記録するなど、長野市でも年に1、2回は、氷点下10度くらいまで下がります。

 寒い時期も気持ちよく眠るこつを伺おうと、SBCニュースワイドの取材で、布団屋さんを訪ねました。

 お店によると、快適な布団環境は「温度が33度前後、湿度が50%前後」ということです。

 布団の中が暖かければ暖かいほど良いと思われがちですが、実は33度を超えると、汗をかき、快適に眠れないそうです。

 この布団環境を実践するために重要なのが毛布の素材です。綿毛布は汗を吸ってくれるため、掛け布団の下に入れたほうが良いのですが、汗を吸ってくれないアクリルやポリエステルの毛布は、掛け布団の下だと蒸れてしまうため、布団の上に乗せると良いといいます。

 また、布団の中の温度を上げるのに大きな役割を果たすのが敷布団で、寒さに弱い人は、敷布団を2枚重ねると効果的だと聞きました。

 今が一年で最も寒い時期です。快眠で体調を整えていきたいですね。
(気象予報士)
(2019年1月26日掲載)
 
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