日本史における「中世の債務事情」について研究。日本史学者の育成などに貢献し、現在も研究活動を続ける井原今朝男さんの半生を聞き書き。
井原今朝男さん- 29 全国一宮の共同研究 ~教員ら自発的に参加 初めて横のつながり
- 01 歴博と総研大 ~日本史学者育成を仕事に~
- 02 わが家の歴史 ~和田郷「草分け百姓」古文書に先祖の名前
- 03 小中学校時代 ~遊びが後の研究に 習字が感性も養う~
- 04 高校時代 ~教育や社会問題考え 理系志望から文系へ~
- 05 大学時代 ~歴史学専攻を選ぶ 信濃史料も要因に~
- 06 高校教員に ~信濃史料を使い授業 生徒たちに喜ばれる~
- 07 学会活動 ~荘園研究で論文発表 2大学会審査に合格~
- 08 内地留学 ~摂関家研究で東大へ 生涯で一番の財産に~
- 09 長野県史編纂 ~高校教員と兼任する 跡部の踊念仏を調査~
- 10 県内外の調査 ~草鞋史学で現地踏査 全国の古文書調べる~
- 11 県史執筆 ~宝月先生の徹底指導 繊細と大胆さを学ぶ~
- 12 山小屋論争 ~新説提起がきっかけ 全国的な学術論争に~
- 13 信毎で連載 ~庶民歴史を紹介する 中世の「愛情」に反響~
- 14 大徳寺古文書 ~借用文書として実証 債務史研究の出発点~
- 15 行政マンに ~県立歴史館準備室へ 全国初の統合館構想~
- 16 県立歴史館準備室 ~本物志向で資料購入 景観復元模型を活用~
- 17 資料購入 ~鑑定システムづくり 「目利き」の勘を養う~
- 18 史学博士号取得 ~発表論文で学説認知 教授職に就く契機に~
- 19「院庁下文」再発見 ~風呂敷から無造作に 修復して重文に指定
- 20 韓国訪問 ~450年前がそのままに 村ごと全部が博物館~
- 21 朝鮮出兵研究 ~景勝の参戦を史実に葛山衆の活躍を解明
- 22 歴博教授~即戦力で期待される通用することを実感
- 23 歴博での仕事 ~重文購入で研究調査 県時代の経験生きる
- 24 歴博共同研究 ~プロジェクト代表に、「新鮮」と評価される
- 25 災害・開発の歴史研究 ~善光寺平中心に検討 越後平氏の開発実証
- 26 大学院大学 ~博士研究者を育てる 他大学でも論文指導
- 27 日仏学術交流 ~両国でシンポを開催 南仏を巡り研究論文
- 28 債務史研究 ~中世は債務者を保護 日銀からも研究委嘱
- 30 中世借用証文 ~全国の原本調査実現 「新分野研究」と評価
- 31 天皇家資料の研究 ~歴博と国文研共催のフォーラム「和歌と貴族の世界」
- 31 新聞などで高い評価 NHKが番組を制作
- 33 刊行された「日本中世債務史の研究」~東大出版会から刊行 国内外で認知される
- 33 貴重史料の発見 ~目利き試す真剣勝負 修理保存して未来へ
- 35 共同研究参加 ~「やめられない」思い 閑適の自由を満喫
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