長野市内外の神社仏閣、住宅、文化財などの瓦ふきに携わり、1993年に「信州の名工」2008年に「現代の名工」に選ばれた瓦ふき職人・小笠原多加夫さんの半生を聞き書き。
小笠原多加夫さん- 01 4代目 サラリーマン辞め家業継ぐ
- 02西鶴賀町で育つ ~商売物の粘土で遊ぶ 中学から家業手伝う
- 03 長野工業高校時代 ~「ものづくり」の思い 機械班で仲間と共に
- 04 富士重工業入社 ~仕事は順調だったが 膝が腫れ歩行困難に
- 05 宇都宮製作所で ~スキー板開発部門に 試行錯誤して試作品
- 06 瓦職人の跡継ぎに ~延々とくどかれ決心 サラリーマンに別れ
- 07 実家で修業の日々 ~追いつけ 追い越せ 必死に技術を覚える
- 08 開店休業状態の冬 ~スキーにのめり込む 指導員派遣で妻と縁
- 09 結婚 ~ひと目ぼれした相手 妻が献身的に母介護
- 10 仕事を覚える ~「修業」ではいられず 若い2世たちと交流
- 11 かわらぶき技能検定 ~一気に技術革新進む 県内業界の一本化へ
- 12 窯焚きを始める ~習うより慣れろで 大変さを痛感する
- 13 窯の燃料転換 ~重油と併用にも難題 瓦の製造に踏ん切り
- 14 西鶴賀町から移転 ~地区が入り組む場所 北長池の仲間になる
- 15 父の死 ~3年半の闘病生活 気丈だった明治男
- 16 瓦の歴史 ~仏殿建築で百済から 火を防ぐ町人の知恵
- 17 業界のレベル向上 ~若い職人を一人前に 勉強会「瓦匠」を創設
- 18 技能グランプリ ~「井の中の蛙」を痛感 支援態勢を整え成果
- 19 甍賞 ~自慢の作品発表機会 全県レベルに広がる
- 20 寺社の工事 ~大勧進本堂改修開始 瓦降ろしを担当する
- 21 大鬼瓦の犬小屋 ~報道で大きな話題に 長野の瓦文化伝わる
- 22 現代の名工に ~かなたの夢が現実に 周囲の人たちに感謝
- 23 子どもたち ~自ら決めた道を歩む 安心と同時に感謝も
- 24 瓦人生 ~仕事は楽しんでやる 材料や手間惜しまず
- 25 黄綬褒章受章 ~人生で最大の喜びに まだ究めてはおらず
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