マンハント ~監督は高倉健ファン 日本で全編ロケ作品

0210シネママンハント.jpg
(C)2017 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved. 

 文化大革命後、開放政策の一環として中国で初めて公開された外国映画が、高倉健主演の「君よ憤怒の河を渉れ」(1976年)。観客動員数が8億人に及ぶ社会現象を巻き起こしたという。高倉健の熱烈なファンだったジョン・ウー監督が、オマージュをささげてリメークしたのがサスペンス・アクション「マンハント」だ。

 大手企業の顧問弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)が自宅のベッドで目覚めると、隣に女性秘書の死体が横たわっていた。容疑者として警察に追われるドゥ・チウを、さらに女殺し屋たちが襲いかかる。大阪府警の敏腕刑事・矢村(福山雅治)は、追跡するうちに違和感を覚え、事件の裏に仕組まれた陰謀に、ドゥ・チウとともに立ち向かっていく。

 子どもの頃から日本映画が好きで影響を受けたというジョン・ウー監督。長年の夢だった日本での全編ロケを行った。役者も中国、日本、韓国からキャスティングされ、せりふは英語、日本語、中国語が飛び交う。日本を舞台にしているだけになじんだ映像なのだが、どこか異国のように、スタイリッシュで不思議な感覚に包まれる。

 ハリウッドでも「フェイス/オフ」(1997年)「M:I2」(2000年)などヒットを飛ばし、独特のアクションスタイルで魅了してきた監督は、本作でも水上バイクでの追跡シーンをはじめ二丁拳銃での銃撃戦など、激しくスケールの大きなアクションが見どころだ。そして、監督のシンボルである白い鳩が華麗に舞う。

 ハードなアクションに挑戦している福山雅治の起用を、「以前から注目していたアーティストの一人。人情と正義感に満ちていて矢村像にぴったりだと思った」と語る。容疑者と刑事という対立の立場から、言葉の壁を越えて、友情と絆が生まれていくこともテーマの一つだ。女殺し屋の一人に監督の娘アンジェルス・ウーがふんしているのも驚きだ。
=1時間50分

最近の記事

グレイテスト・ショーマン ~米に実在した興行師 ミュージカルで描く
(C)Twentieth Century…
マンハント ~監督は高倉健ファン 日本で全編ロケ作品
(C)2017 Media Asia F…
デトロイト ~最大の黒人暴動追及 人種問題の緊張描く
(C)2017 SHEPARD DOG,…